藍住

パトリオット・デイの藍住のレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.0
実話を元にしているため、淡々と話が進んでいくが、犯人を捕まえるという信念を胸に奔走する捜査関係者が本当に格好良い。
テロにも屈しないボストン市民の姿に涙が止まらなかった。
観た後、映画のキャッチコピーが響く。

マーク・ウォールバーグの安定した演技はさすが。
泣き崩れているシーンは辛くて辛くてしょうがなかった。
彼の演じる主人公は実際には居ないキャラクターだが、あの現場にいた人達は皆こういう気持ちだったんだろうな、と思った。
個人的にはケヴィン・ベーコンとJ・K・シモンズが渋くて最高に格好良かった。

テロとの戦いは本当にどうすれば良いのか分からなくなる。
時間が経てば経つほど事実はねじ曲げられ、捏造されていく。
お互いが主張する「された」「られた」が噛み合うことは多分難しい。
現に、テロは進行形の社会的大問題である。
それでも、私達は一生懸命考えて、向き合わなければならない。

これは日本でも十分にあり得る事件だ。
沢山の人に観てほしい映画だった。
藍住

藍住