りく

パトリオット・デイのりくのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.0
この爆破テロ事件は発生当初から実行犯逮捕に至るまでの一部始終を当時CNNなどのTVニュースで追ってた。そういう意味でストーリーは全て把握してたし、テロ実行犯を演じる俳優が最初に登場した瞬間「あ、こいつ犯人」と分かったくらい。

実際にこうやって映画化され、スクリーンでテロ実行に至るまでの描写を見せられると、途方もなく悲しくなるね。

俳優的な話を書くと、愛しのミシェル・モナハン演じる奥さんが爆破現場に居た時には「うわマジかよ、早く逃げろ!」と本気で動揺。ミシェルが犠牲になる役ではなくて安堵。

J.K.シモンズはどういう使われ方をするのか途中まで分からなかったが、なるほど。

あとは麗しきメリッサ・ブノワが出演してると聞いたが見つけられず、「どこに出てた?」と調べて役名を見て判明。テロ実行犯の奥さん役だった。てっきりアメリカ人の役柄だと思い込んでたから高難度だったわ。

ピーター・バーグ監督が過去に監督した作品を調べたら「キングダム/見えざる敵」「ローン・サバイバー」があったのは納得。この人はアメリカとイスラムの対峙を(アメリカ側に偏らないバランス取った視点で)描写するのが抜群に上手いな。信頼できる。

レッドソックスのビッグ・パピ(オルティーズ)のスピーチと、テロで重傷を負った犠牲者のマラソン挑戦シーンは泣きまくってしまった。勇気をもらえた。
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