KIBAYASHI

グランド・イリュージョンのKIBAYASHIのレビュー・感想・評価

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)
4.2
私は20歳の頃までMr.マリックに憧れマジシャンを志し、マジシャン専門学校に通っていたのですが、当時の先輩が大好きな作品だったということをふと思い出し、懐かしい当時の日々に想いを馳せ、鑑賞いたしました。

本作のストーリーとしては、巧妙なトリックで犯罪を犯す4人のマジシャン"フォー・ホースメン"と、彼らを追うFBI捜査官、そしてマジックのタネ明かしを生業とするモーガン・フリーマン演じるサディアスの活躍を描いた作品。

個人的に序盤の目を奪われるようなイリュージョンや、CGを駆使した魅せる映像美といった部分に関しては非常に印象的だったのですが、率直に肝心のストーリーがあまり作り込まれているようには感じず、導入部も長すぎずテンポも悪くないだけに全体的に非常にもったいなさを覚えました。

しかし、この作品の唯一の救いは主演のジェシー•アイゼンバーグという俳優の存在ではないでしょうか。本作で初めて彼の存在を知ったのですが、容姿端麗かつ育ちも品も良さそうで更には知的で聡明な理想的な男性像、こんなに魅力のある俳優が世界にはいるのか、と後頭部を鈍器で強く殴られたかのような衝撃を覚えました。アイゼンバーグだかエーデルワイスだか知りませんが、本作の主演であるルクセンブルグさんの存在がなければ、評価としては1.2が限界でした。彼の輝かしい好演により星+3です。

結論として、脚本やストーリーといった部分にはあまりこだわらずカップルでポップコーン片手に楽しく鑑賞するには丁度いい映画だと思います。
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