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アルプスのNomのレビュー・感想・評価

アルプス(2011年製作の映画)
3.8
家族をなくした故人を演じる代行サービス

演じるという事。
無機質な会話の中に
浮き彫りになる人間の危険な一線。
結局弱いもの強いものに金魚のフンの
ようについていきたい。
良いように扱われたら
ベタベタついていくし
悪いように扱われたら
これまでの恩など関係なく
プツッと切れる。
人間関係綱渡りのようなもの。

とにかく『憐れみの三章』に出てきた
ルッキズムが多く、これこそヨルゴス
の切り取る世界なんだなと。

ヨルゴスの描くどこか抜けた
乾いた空気感はここが原点だったか。
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