タカナリ

動物の狩り方のタカナリのレビュー・感想・評価

動物の狩り方(2010年製作の映画)
3.0
家にも学校にも馴染めない少女が、山で動物を狩って生活をしている男に狩りを教わる話。

30分弱の短編作品です。
主要登場人物は、父親に殺されそうになり、それにより居場所を失った少女。少女の友達。
そして山に住む男の3人です。

狩りによって奪われる命。動物の命を糧に生きている人間。それに対しての感謝と謝罪の気持ちは伝わってきました。
少女が一人で目を見開いて狩りをした瞬間に発した一言が忘れられません。ホラーじゃないんですがゾッとしました。

台詞は少なく、大体黙々と狩りをしているので、割と読解力が必要だと思います。
「父親はなぜ娘を殺そうとしたのか」「少女はなぜ山に居場所を見つけたのか」
この辺りは明確な答えがないため、考える必要があります。断片的にでも見せてくれたら、もう少し分かりやすくなったのではないでしょうか。

友達のあの、「間違っていないが間違った行為」。おそらく理解するのは大人になってからでしょうね。