このレビューはネタバレを含みます
最後の演説のシーンが圧巻。
人間とは何か。
アイヒマンは思考を拒んだことで人間を否定した。
最も大きな悪は平凡な人間によってなされた。
思考を停止するとき、人間はモラルを失う。
思考とは知識ではない。
思考とは、善悪を見分けることであり、美醜を見分けることだ。
わたしは希望する。
思考することで人間が強くなることを。
危機的状況にあっても、人間が破滅に至らないために。
この時代に、これを言うことでどれだけハンナが批判されたか。
なんたる思想家の勇気。
感動する映画。