オーウェン

新しき世界のオーウェンのレビュー・感想・評価

新しき世界(2013年製作の映画)
4.4
韓国で潜入捜査官というと「インファナル・アフェア」を外すことはできないが、その枠を超えようとする作品。

いわゆるヤクザものの世界なのだが、組織のボスが急死し跡継ぎをめぐる争いが勃発。
これに乗じて警察が流した情報によってナンバー1への争いは血で血を争うものとなる。

潜入捜査官と兄貴と慕う跡継ぎの関係。
これによって生じる苦悩が警察と組織とで揺れる。

この展開の仕方はほとんど「ゴッドファーザー」のようであり、ラストは決まっている。
だがそこに至るまでの着地点がいかにも韓国らしく泥臭い描写や、助っ人の殺し屋のユーモラスな味わいも作品の完成度を高めている。

果たして本家の「ゴッドファーザー」のように続いていくのだろうか。
オーウェン

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