もも

新しき世界のもものネタバレレビュー・内容・結末

新しき世界(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

あちこちのレビューで書いてますがこれも前知識なし、ネタバレなしでの視聴が絶対オススメ。

見た後、放心状態でレビューの白い画面を開いたままぼんやりしていました。
日付も変わってしまいましたが私には刺激が強すぎたけど完成度が高くて韓国ノアール映画の傑作です。

ど頭から思わず目を背けたくなる強烈な拷問から始まるので、私のように暴力、流血が苦手な人はグッと堪えて、後ろで一部始終を見ている人物の方を見てください。

恐らくこの容赦ない拷問殺人を指示しているのが潜入捜査官のイ・ジャソンだと思われ。潜入捜査官歴8年、既に幹部。

潜入がバレたら、即、自分も冒頭の手段で殺されます。(拷問後、生きたままドラム缶に入れられ、口に漏斗を突っ込まれてセメントを強制的に流し込まれて海に沈められます)トラウマレベルで吐きそう。
こんな怖い組織に潜入したくないよー泣

イ・ジャソンを「ブラザー」と呼んで可愛がる兄貴分のチョン・チョン(ファン・ジョンミン演)。
裏切り者への制裁は容赦なく残忍だし頭もキレるが憎めないキャラで、イ・ジャソンの心境変化がよく分かりました。

倉庫のシーンが忘れられそうにないです。
チョン・チョン、憎めないキャラだけど潜入がバレた女性警察官へのレイプや拷問はしんどかった泣

イ・ジャソンがドラム缶の中でまだ生きている彼女を見て、彼女がすがるような目で見て頷いたから銃で撃ってあげたんだと思う。倉庫シーンはいろいろきつかった。

それからはエンタメとして見られました。

チョン・チョンがイ・ジャソンに遺した言葉に涙。「ずっと苦しかっただろ?」
チョン・チョンも苦しかったんだろな。イ・ジャソンは「brother」だから全て知ってても誰にも言わず守り続けてたから。
イ・ジャソンへのプレゼントで泣いた。

覚醒したイ・ジャソン 怒涛の制裁でトップの座につくけど何を思っていたんだろう…

ラストが良かった。
無邪気に笑っている2人が良かった。

映像を見た後、韓国社会における韓国華僑が歴史的にどのような差別を受けてきたか等を後で読んだ。

後味は悪くないけど冒頭で会長の末路を見たからイ・ジャソンも同じ運命を辿りそうで虚しさを感じた。
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