頑なな男の孤独。瞳に潤む女の寂寥感。天から遣わされた無垢な赤ちゃん。3人の間にあるのは長距離トラックのエンジン音と蔑ろにされた沈黙。じぶんのからっぽを埋めるように吸いこむ煙草の煙はただ虚無の宙へと消えてゆく。
男の心の殻を破るような真っ直ぐな赤ちゃんの笑顔にじんわりとあたたまり解けてゆく緊張のいと。ぽつりぽつりと交わされはじめる会話ところがる笑い声がいとおしい。
あたたかさを思いだすと、孤独がより滲みてしまう。そんな自分に腹が立つ。俺はまだなにも諦めてないじゃないか。煙はふたたびなにかを探すように宙に漂う。
煙草と沈黙と赤ちゃんが健かに語るロードムービー。道 はまたまだ先まで続いてる。ほんと嫌になってしまうくらいにね。そんで赤ちゃんMVP。。!! 絶妙なタイミングで笑うし泣きやむし、ぷくぷくで可愛ゆすぎた。