羊の群れは丘を登る

テレーズの罪/テレーズ・デスケルウの羊の群れは丘を登るのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

 出来事が時系列に淡々と描かれている。

1920年代、フランスの海辺の田舎町が舞台。
 テレーズとアンナはそれぞれ良家の娘である。
 テレーズはアンナの兄と縁談で政略結婚した。アンナは船乗りの青年に恋をしていたが、アンナの家族は反対していた。
 テレーズは青年の本心を確かめようとしたところ、アンナとの関係はお遊びで結婚する気がないことを知る。
 テレーズは青年にアンナに別れの手紙を出すよう諭した。しかし、アンナはそれを信用せず、テレーズがアンナとの縁談を縁談を成立させようと家族を共謀していると考え糾弾した。
 しばらくして、結婚生活の退屈さか嫌気からなのか、夫を殺害しようと試みる。
 しかし、その試みは失敗し、幽閉状態にされる。衰弱したテレーズを見た夫が同情したのか、別居を選択する。
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 ストーリー全部辿っても、

 テレーズの犯行の動機は結局のところわからなかった。そもそも犯行の動機はないということなのか?テレーズは自由を手にして何をしたかったのだろう?
だった。
 モヤモヤする閉塞感漂う息苦しさはひしひし伝わる映画ではあった。

 クロード・ミレール監督の遺作としては個人的に物足りなかった。