KAKIP

昼顔のKAKIPのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
4.3
記録用
ルイス・ブニュエル監督作品。

昼顔というと上戸彩と斎藤工の昼ドラを連想される方もいらっしゃると思いますが映画界で昼顔といえばこの作品。

昼顔の花言葉は「情事」。
つまり夫婦でない相手との肉体関係のこと。
原題も「Belle de jour」で昼顔、昼間の売春婦を指す。

物語は主人公のカトリーヌ・ドヌーブが自身が凌辱される夢をみる。夫婦間には問題ないのだが、ムクムクと起き上がってくる性欲に比例してついに昼間の売春宿で勤務するにまでいたり正気を取り戻していくが、、。

監督のルイス・ブニュエルはデビュー作のダリとの共作である「アンダルシアの犬」からもわかるようにシュールレアリストの芸術家であるためフロイトの夢分析の影響があることは必然的にあるように思える。

元々原作の昼顔はブニュエルは「まるでソープオペラ」だと言い放ち脚本家のジャン=クロード・カリエールはブニュエルに昼顔を映画化したいと話された時に「なんでこんな凡作を映画化したいんだ?」と困惑したそうだ。
平凡でつまらないと感じたそうだがフロイトの要素を加えることで納得したらしい。

ブニュエルの作品はどこまでが現実でどこまでが妄想や夢かわからないシュールレアスティックな作品が多いがその「平凡」なストーリーと組み合わされることによってバランスが取れ癖が少なくストーリーもわかりやすくブニュエルの入門編として親しまわれる作品となったのだろう。

フロイト的には夢は願望の充足であるということなので女性の性的願望が高まり自己否定していたが売春宿での出会いによって自己肯定感が高まり自身の魂の解放がなされ愛情の再確認が行われて愛が深まる人間ドラマなわけだが
同じ売春を生業にしている「アノーラ」を先々週ほど前に鑑賞したが時代の流れを感じました。
KAKIP

KAKIP