架空の超高層ビルを舞台に起こる、未曾有の大火災を描いた韓国作品。
CGくささの強いシーンもあるが、それ以上に火災での爆発、炎のクオリティが高く
リアルさが強く観ていてハラハラさせられてしまう。
メインキャラたちが奮闘する中、ビル内にいる大勢の人は、これでもかと言わんばかりに死んでいき、爆発でビルから吹っ飛ばされて落ちて行ったり、エレベーターの中で丸焼きになったり、悲惨な展開が続く。
冒頭、ふざけたりして大丈夫か？と思わせていた消防士たちが、超高層ビルで起きた火災に立ち向かい、消火と人命救助に奮闘する姿に次第に感情移入し、全員の無事を願わずにはいられなくなっていた。
悲しさと怒りという不条理さを感じ鑑賞し終えたのだが、こんな大げさな話でエンターテインメントなのは解っているが『感動』ではなく『災害』を描こうとしている一本筋の通った作品だった。
