～『白石晃士の続・名古屋征服宣言』にて鑑賞～
インチキ心霊ビデオ部分を抜き主役二人を美青年に、酷い目に合うも本質的には同じクズである白石監督をキレイなお姉ちゃんにした物が『ディストラクション・ベイビーズ』では？！
監督は『ありふれた事件』の影響大と語っているらしいですが。
ここで行われるインチキ悪霊祓いで水を柄杓で無理矢理ガブガブ飲ませるのは、のち『貞子vs伽揶子』でも使われていて、監督曰く２人の暴力人間が貞子と伽揶子に変わっただけ、予算が増えてもやる事は変わらない(笑)と語っていたので、白石作品は本質的には初期作品『暴力人間』から変わっていない、その根幹にある｢暴力｣と｢インチキ｣は全くぶれていないのだと思います。
『暴力人間』のセルフリメイクでインチキ心霊ビデオ撮影と言うフェイクドキュメンタリー、｢暴力人間｣笠井と山本と白石監督の珍道中、撮影者とその対称がいつの間にか逆転していたり心霊ビデオの筈が出来上がったモノはアンダルシアの犬ばりのシュールレアリズム映像だったり、暴力人間二人による破壊や暴力と脱力感漂う撮影の様子。
『暴力人間』に続きここでもカマ掘られたり更にウ〇コを顔に塗りたくられる白石監督がのち『貞子vs伽揶子』を撮る事になると思うと感慨深いです。
