めるる

リアリティのダンスのめるるのレビュー・感想・評価

リアリティのダンス(2013年製作の映画)
4.1
2020年鑑賞98作目
監督のアレハンドロボドロフスキーの少年時代の恐怖心や願望などを表した映画。映画では母親は優しい守り神のような存在で父親は改心して良き旦那父親になりそうな描き方だったけど、実際の両親は優しい守り神でも改心した父親でもなくモンスターのような両親だったようだ。だからこそこんな家族がよかったというような願望が映画に表れていて、前半から後半にかけての父親の見た目だけでなく中身の変わりようがすごいのと、母親がいつもオペラを歌いながら話したり聖水のごとき放尿をして死から救ったりするシーンがあったのかなと思った。かなりシュールな映画だったけど、大人になった監督自身が出てきて少年時代の自分を抱きしめたりすることで少年時代の自身の辛い心を慰めたり救済する意味もある映画だったように思える。
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