ゆみモン

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズのゆみモンのレビュー・感想・評価

4.5
日本未発売のディスク。DVDは日本とリュージョン?が異なり再生できないとのことで諦めていた。が、Blu-rayは再生可能と聞いて、輸入盤を購入してやっと鑑賞することができた。

外国人から見て、三島由紀夫を通しての日本・日本人がいかに謎に満ちて魅惑的だったのかがわかるようだ。
三島の美への執着、彼なりの愛国心が表現されている。
三島由紀夫の生涯のストーリー映画に、彼の作品の象徴的な場面が插入されたオムニバス形式の作品。

私は沢田研二ファンなので観たかったのたが、ジュリーは、どこまでも耽美的官能的に描かれており、30代後半の彼のセクシーさが溢れている。
敢えて鍛え過ぎていない、ムチムチした裸体がたまらない。

石岡瑛子の美術も芸術的で、1985年の作品とは思えないほど斬新だ。映画だが、舞台セットのようでもある。
30歳頃のジュリーのヌード写真集『水の皮膚』を演出したのも、石岡瑛子だった。(PARCOのCMも)

日本で公開できなかったのには、当時いろいろな支障があったのはわかるが、もういいのではないだろうか?
せめて、国内でDVD発売だけでもして、多くの人に観てほしいと思う。