なつ

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズのなつのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

言葉にできないけれどすごかった
すごいものを観てしまったと感じた作品

三島由紀夫の生い立ちはもちろん仮面の告白ともダブる。

金閣寺の映像は森田剛主演の舞台とDVDを観たけれど、この映画の映像化もすごくよかった。映像化するのはこの場面なんだというのが少し意外だったけれど全体を通して考えるとたしかにこの場面だな〜となった。
あ~~オペラ金閣寺をますます観たくなってしまいました。再演してください。

鏡子の家の沢田研二、すごい。何をしていても絵になる。

緒形拳の声がいい。ずっと聴いていたくなる声。その声でさえ、最後のスピーチを誰も聴いてくれないというのが切なさがこちらに伝わってくる。バルコニーから戻ってきて、窓をくぐった瞬間から万歳の場面とは全く別の雰囲気になっていてすごい。(覇気がなくなるわけではないけれどギラついたまま切腹に向かって研ぎ澄まされている感じ。)

ラストシーンが奔馬のラストと重なったことで初めて読んだときの衝撃を思い出させてくれた。
なつ

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