おたしん

ある過去の行方のおたしんのレビュー・感想・評価

ある過去の行方(2013年製作の映画)
3.3
アスガーファルハディ監督4作目。
お決まりの空気感でした。
ジワジワと嫌な感じが伝わってきて気持ち良いけど慣れない。

どんどん真実が溢れてくるんだけどその内容が大きすぎずで実際に有り得そう。
みんな言わないし知らないフリするし事後報告で混乱。
全員が原因を作ってる。

本作はあまり宗教は関わってなかったかな。
もう完全に男女の話。
嫌になっちゃうね。
展開が早すぎないところがリアル。

マリーアンヌは自分も色々な原因になってるのに暴走したりで無理すぎたw
何でそんなにキレんのw
娘から告げられた事実に驚くのは分かるけど八つ当たりじゃんw
そもそもあんたが浮気したのが悪くない?

終盤では急に第三者の関与が発覚してビックリ。
そこでブチギレるサミール。
いや分かるんだけどさ。
そもそもあんたが浮気したのが悪くない?

大人の色恋沙汰は勝手にしてくれだけど子供たち巻き込まないでくれ。
可哀想にもほどがある。

ファッド君に同情した。
駅のホームでサミールと話すシーンはつらかった。
教育に良くない経験値が溜まってしまう。
もっと考えてあげてくれ。
この子役の男の子は素晴らしい演技でした。
表情も声色も完璧でした。

この一件はどんな影響をもたらしたのか。
真実が露わになってリセットされたのか。
1つ階段は上がれた気はするけどあの家で過去は消えないだろう。

ラストはどう考えるべきか。
どちらの結果にせよ事件パート2が始まってしまうような…。
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