からあげ

ある過去の行方のからあげのレビュー・感想・評価

ある過去の行方(2013年製作の映画)
3.7
あっ、そうだったんだ!!
「セールスマン」「別離」などと同じ
監督、脚本だった。
似た雰囲気だと思い鑑賞してて、観終わって
気付いたよぅー。
まったく自分の鈍さを感じてしまう。

監督脚本を手掛けたアスガー・ファルハディ
作品も癖になる、要するに引っ張られて
しまうんですよね〜なびいてしまう。

同じく
引っ張られて癖になるのは「ロブスター」の
ヨルゴス監督、後味は悪い作品なのに何故か
魅力があり、こちらにも引っ張られヨルゴス
作品も観てしまっている!笑


さて、本作はアスガー作品らしく深く暗い悲しみ
が存在している。

四年前に別れた妻は正式に離婚したいために手続
のためイランより元夫を呼び寄せる。
何もしらない元夫は久々元妻との再会に懐かしい
思いを感じていたのだが‥

元妻には付き合っている新しい男性がいた。
しかし、男性には奥さんがいる、不倫だった。
男性の奥さんは自殺未遂をしていた。

何故自殺未遂をしたのか??

そんな複雑な状況の下に戻ってきた元夫が巻き込まれ、
家庭問題と子供たちの気持ちに寄り添っていく。
人間の心のいちばん下の気持ちを引き出し描いて
いるのが上手い脚本と俳優陣の演技が素晴らしかった。

この作品から、別れた夫婦、別れられない夫婦
共に切れそうで切れない一本の命綱で繋がる絆
のようなものを感じた。
そうさせているのは二人で生きてきた時間が情
が、絆を生んでいるような気がする。


やっぱりどんな状況だろうと不倫は誰かを影で
傷付けている。
誰かの悲しみの上に成り立っている不倫なんて
いずれ終わってゆくもの。
大事なものを手放して、捨て、不倫に走っても
良いのは最初だけ、目が覚めたときに、大事な、
大切な者はもう側にはいない。
もう戻ることはない。

アスガー監督の作品はいくつか鑑賞しましたが、
どの作品も主演女優がとても綺麗なんですよ。
からあげ

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