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ビザンチウムのあのネタバレレビュー・内容・結末

ビザンチウム(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

初見は結構好きだったので、アマプラに入ってたから久々に見たら、見る視点が変わって素直に楽しめなかったね🤪
吸血鬼→伯爵♂→女を襲う
というテンプレイメージがあるからか、女の吸血鬼はメインで描かれる事はほとんどない(私が唯一知ってるのは『アンダーワールド』くらい?🤔)事を逆手に取った設定が面白いなと思ったのは、再見しても同じ。
永遠の命を得た事と引き換えに?社会の秩序を守る番人としての使命を全うする組織に属するのが今作での吸血鬼の在り方なのだけど、それが完全に男社会で、尚且つ生きていた頃の階級がそのまま組織に反映するというクソみたいな制度で。
子供の成長を見守りたいけど死の淵に立たされているクララが、唯一すがった希望が永遠の命を得る事で、それがたまたま吸血鬼になる事で。
偶発的な事とはいえ、男社会な吸血鬼の世界に女が一石を投じて風穴を開けるという展開が胸熱だなあと思ったりもしたのだけど、クララは覚悟をもって生きる事を決めたけど、エレノアがどうして吸血鬼になったのかが描かれてない事に気付いてしまってからは素直に楽しめなかった。
女吸血鬼コンビの物珍しさに目を奪われて当時は楽しんで見てたしまったけど、エレノアの現在での愚痴っぷりから察するに、吸血鬼の自分か、逃げてばかりの生活を強いるクララに不満たらたらで。
自分で決意したなら、ただの我儘だけど、クララの独りよがりで促されるまま訳も分からずなってしまったのだとしたら、エレノアは被害者になるんだよなあと思うと遣る瀬無い気持ちに。
しかし、200年も連れ添ってて、ずっと愚痴ってるのか…?と思わなくもないから、今までは当たり前のようにクララの事を信頼してたけど、何かしら…例えばフランクと出会った事がキッカケで愚痴る様になった〜みたいな展開の方がすんなり見られたかも?
とはいえ、クララ演じるジェマ・アータートンの体当たり演技がいちいち格好良なので、色々と相殺されてしまうのだけど😋
あ