MikiMickle

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲームのMikiMickleのレビュー・感想・評価

3.5
ニューヨーク スタテン島に住む高校三年生のヴィーナス(ヴィー)(エマ・ロバーツ)。カリフォルニア芸術大学への合格が決まったとのメールが届く。が、家は貧しく、家から公立大学へと通学するべきだと考えている母(ジュリエット・ルイス‼)には言い出せない。
臆病なヴィーは学校でも好きなアメフトのエースJ.P.に話す事も出来ない。
親友のシドニーはお節介からJ.P.にヴィーが好意を寄せている事を話してしまうが、「タイプじゃない」と断られてしまう…

自暴自棄になったヴィーは、シドニーが参加している「NERVE」というネット上のゲームに足を踏み入れることに。

NERVE。
ネットにアクセスすると「挑戦者」と「視聴者」を選ばされる。挑戦者は視聴者が課したチャレンジをこなしていく度にお金が口座に入金される。失敗もしくは棄権すると全てパー。視聴者の最も多い2人が決勝で戦う。警察には決して通報してはならない。そんな闇のゲーム…

ヴィーの最初の挑戦は、見知らぬ人と5秒間キスをする事だった。奥手すぎるヴィーだったが、意を決して、ダイナーで見つけた、ヴィーの好きな本を読んでいる男性とキスをする。
実はその彼イアン(デイヴ・フランコ)もナーヴの挑戦者だった。
ヴィー好みの本を読んでいたのも、ナーヴが仕組んだ事。ナーヴに全ての個人情報が漏れているのだ。
ヴィーは友人トミーの静止を振りほどき、イアンと組んで挑戦をこなしていく事に。
引っ込み思案で奥手のヴィーにとって、それらの挑戦は新しい自分を開花できるものだった。
夜の街、スリル、増える賞金、魅力的なイアン。全てをハラハラしながら満喫するヴィー。
一方で、親友のシドニーも過激なチャレンジで視聴者を増やしていた。
そして、チャレンジはどんどんと過激なものに……
そんな中、イアンのある事実も明らかになっていく…


久しぶりに手に汗を握るハラハラ感が満載でした‼
こういった過激になっていくゲーム映画は他にもいくつかあり、危険度過激度でいったら“世界一”はかなり言い過ぎですが、それでもハラハラしました。
最初はドキドキするような青春さも感じるものから、予期せぬチャレンジの緊迫感は、緊張感なしでは見られない‼‼ 思わず目を覆いたくなるような怖さ‼‼私には絶対無理

それらの緊迫感を高めるのは、チャレンジの内容と共に、挑戦者及び視聴者のスマホの映像‼ 臨場感溢れるリアルな映像で、ネットと現実とがごちゃまぜになっていく…まるで、本当に「視聴者」としてその場を見ているかの様…
ネットのゲーム。過激なYouTuberが増えているように、このナーヴのようなゲームもあるのではと思えるようなリアル感。人は過激なものをどんどんと求めていく。

ネオンの溢れる夜のNYを舞台に、危険とロマンスと嫉妬と友情とネットの闇を魅せる良作。ヴィーの、自分自身を見つけるという成長物語でもあります。

また、音楽も良いです‼ 若者映画に有りがちな有名どころのヒットチューンではなく、高揚感高まる個性的な音楽が流れるので、自然とテンションが上がっていきます。どこか寂しさを感じるものもあったり。

楽しい作品でした。
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