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不気味なものの肌に触れるのんぎのレビュー・感想・評価

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)
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濱口のフィルモグラフィにおいては異色に見える。会話劇の要素がほとんどない。でも肉体の接触によって自他の境界を探ったり、モノを介してその重心を保ったり、といった身体的/精神的な不確かさをめぐる描写はあきらかに濱口特有のモチーフだ。あるいは台詞を排したかわりに環境音を過大に演出していたり、澱みのある水の流れだったり……このあたりはどこかツァイ・ミンリャンの映画に通じるものを感じた。ようするに嫌いではない。
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