少々無理があるSF設定だったように感じたけども、面白いコンセプトだとは思う。こういう「観たものを録画できる」系のお話は結構あるし、誰かの経験を疑似体験できるというのもある。すごく『ストレンジ・デイズ』っぽい。なので、そこは特に新しいものだとは感じなかったけど、全体的なトーンとかフレームがお洒落で目に楽しかった。建物の形とかショットの構成が面白い。
題名からしても、自分の情報をすべて消した「存在しない存在」というものをテーマにしているんだけど、そんなことよりも私は「記憶(記録)を操作できる」というそっちの方がどうなのよ、と思った。
クライブ・オーウェンは素敵なおじさまな印象で、アマンダ・セイフライドは小娘な印象なので、あまりこの2人がぴったりの相性というような感じはしなかった。寧ろ親子?