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悪の法則のskiのネタバレレビュー・内容・結末

悪の法則(2013年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

この豪華俳優陣とゾクゾクするような予告編に、完全に釣られましたね。
決して面白くないという訳ではないんだけど、期待が膨らみすぎちゃったな〜
だって、あの予告見てたら 格好良いサスペンス映画だと思うでしょ!
実際は、割と淡々としてます。
別にコレという盛り上がりがある訳でもなく、誰が悪者なの!?というドキドキ感がある訳でもなく。
セリフも哲学的な言い回しが多く、理解が難しい。

マイケル・ファスベンダー演じるカウンセラーが事件に巻き込まれるのも「え?もう?いきなり?」って感じ。
悪に転んでからの彼自身の変化がもう少し描かれていれば、面白かったのかもしれませんが、まあそうなると映画の趣旨が変わっちゃうもんね。

「自分だけは大丈夫」なんて考えは通じない。
派手になりたい訳じゃなくても、誰かを傷つける訳じゃなくても、一歩、悪に足を踏み入れれば、後戻りはできない。
恋人を失い、無様にひとり生き残った主人公の悲しみ、苦しみ、嘆き、、、
想像を絶するものがありますね。
そこは伝わってきましたが、映画としてはイマイチ、よくある展開だなあと思ってしまいました。
この俳優陣でなければ、もっと地味な映画だったでしょう。

でもこの俳優陣によって華ある作品になったからこそ、観客の期待とこの映画が伝えたい真意との間にギャップが生じ、結局ボヤけてしまったような、そんな印象を受けました。

ただいつ見てもハビエル・バルデムは凄いっす。
キャメロンの体当たり演技も良かった!
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