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セインツ -約束の果て-のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

離れ離れになる強盗カップルを描いた作品。

設定的には、所謂ボニー&クライドものといった感じ。
特徴的なのは、彼らの犯行はほとんど描かず、警察に捕まった後を描いている事だろう。

男は刑務所に入り、女は子を産み育てると。
そして、男は脱獄して女に会いにいくわけだが、男の気持ちは分かるものの、やはり犯罪者である事が引っ掛かってしまう。
罪を償わず、更なる罪を重ね、自分の欲望だけを優先している姿を見ると、どうしても無責任で自分勝手な男に見えてしまうのである。

もうちょっと男女の関係性や背景が分かれば、感情移入出来たのかもしれないが、今更ボニー&クライドの焼き直しを見せられても、それはそれで微妙だし、予算的にも難しかったのかもしれない。

良くも悪くも、デヴィッド・ロウリー監督作らしい暗くて感傷的な作品なので、監督のファンなら楽しめるのではないだろうか。
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