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戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさんのblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.6
「"超"を付けてリニューアルしたからよ、今まで以上に霊現象をボコッボコしてやっからよ!」
という工藤のイキりでスタートする新シリーズ1作目。

最終章の世界が終わって新しい世界に転生はなかったことになってる笑

オープニングでも分かるようにみんなが魅せられたコワすぎ!シリーズの一番の魅力である工藤の傍若無人と無鉄砲をさらにパワーアップして楽しませることに主眼を置いていてる。
だから、普通の意味での怖さはさらに希薄になっていて、怪奇現象に金属バッドでフィジカルな戦いを挑む工藤のアクションホラーコメディーに完全にシフトしていた。

本作の敵、コックリさんにも「おい、コックリ、俺とタイマン張れよ」とブレイキンダウンに出てくるヤカラのようなイキりかます笑
それを機に"タタリ村"の時のような『死霊のはらわた』仕様のアクションと笑い、緊張と緩和の波状攻撃で見る者の視線を釘付けにしていく。
「来いやぁ、ゴラァァ」と挑発しコックリさんを自らに憑かせ、それを引きずり出して仕止めるために自分の腹にボスッゴスッと金属バットを突き立てる工藤は完全に『死霊のはらわた』のアッシュにしか見えなかった笑
前日に気合いを入れるためたらふく食ったニンニク🧄の臭いがコックリさんに効くとわかり、持っていたニンニクサプリをアシの市川、カメラマンの田代、コックリさんに狙われている女子高生3人に「おら、食えや」と言って押し付ける。ご都合主義でしょうもない展開は明らかに前シリーズとは一線をかくしている。
とにかく工藤を暴走させて盛り上げることだけに焦点を絞っている笑

おれのように工藤の暴走目当ての人は楽しめるだろうけど、旧シリーズのような不吉な空気や不穏で邪悪な世界体系の存在を垣間見るクトゥフル神話のような正統的なホラーの恐怖を求める人にはふざけ過ぎてノレないように感じた。
コックリさんの歴史的考証の丁寧な説明、3人の女子高生のうち一人が狐憑きの家系で彼女が2人対する不信感と嫉妬から子飼いのコックリさん🦊を操っていたというストーリーはその系のモノが好きな人にアピールするポイントだと思うけど、話を成立するためだけのさっぱりした撮り方で思い入れと丁寧さに欠けていた。

この雑さ加減とパワーアップした工藤というバランスにハマれるかどうかで評価がかなり分かれそう笑

狐憑き家系の女の子がコックリさん🦊を工藤に譲った。取材後に暴れだすコックリ🦊をダメな飼い主のように鉄拳で静かにさせる工藤。コイツ🦊、前シリーズの口裂け女の呪具のようにレギュラーアイテムになりそうな。
それと市川の兄が強い霊感の持主だということも明らかになる。取材をさせろと工藤に持ちかけられ、速攻で断る市川。この市川兄も登場するんだろうか?
どんな広がりを見せるのか楽しみだな😏
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