「転生したらハエになって全力で復讐する件」的な、S・S・ラージャマウリ監督が「バーフバリ」で一躍有名になる直前の作品。ぶっ飛んだ設定だし全編化学調味料だけで作られた料理のような感じだがだがそんなことはどうでもよく、ロマンスから勧善懲悪まで全部ぎっしり詰め込んだ豪華幕の内弁当のような賑やかなストーリー、そして相変わらずつきすぎるくらいに明確に設けられた感情の起伏の波に今回もまんまと乗せられてしまい、観終わるまですっかり自分がハエ嫌いである事を忘れていた(笑)。「化調でも使い方次第で美味くなる」事の証明になっている感があるなあ。
