キヨ

るろうに剣心 京都大火編のキヨのレビュー・感想・評価

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)
3.8
<2014/8/10 ユナイテッドシネマ浦和>
るろうに剣心の実写第二段。前作同様にキャラの再現度と殺陣の完成度が素晴らしい。特に宗次郎、志々雄は素晴らしく、いつもだったら派手すぎる藤原竜也の声や演技が溶け込んでる。
また今作の殺陣を見ていて、やっぱり日本人(アジア人)は多人数戦の見せ方がうまいなと感じた。ハリウッドのアクション大作でも素晴らしい対人戦がある作品も多いが、基本的にはタイマンが多かったり駆け引きが重視されてる。それに対して、多人戦を駆け引きなど排し、見せ物としてのスピード感を引き出すのはやっぱり日本の殺陣の特徴だと思う。その最大の特徴を、漫画である原作を再現するためにふんだんに取り入れてる今作はそこを最大に楽しめる作品だと思う。
ストーリーに関しては、しょうがないとはいえ少し詰め込みすぎかも。原作既読者としては細かい再現(大久保暗殺シーン、名刀虎鉄のくだり、対張戦の龍巻閃など)は見ていて楽しめるが、原作未読者は少し急ぎすぎと感じると思う。特に蒼紫は原作を知らない人からみたら、「なんだ、あのはた迷惑なやつは?」って思うかも(演技は素晴らしいのに……)
前編である今作に話を詰め込んだので、後編ではじっくり志々雄達との戦いを見れると思うので、後編も期待できると思う。
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