ユンファ

キッズ・リターン 再会の時のユンファのレビュー・感想・評価

2.9
これは「キッズ・リターン」であって、「kids return」ではない。
前作への愛と敬意があるからこその、このタイトル。
キャストは変わってしまったが、各々素晴らしい好演で、タイトル通り新たな「キッズ・リターン」として、十分に楽しめる。
特にボクシング場面は、リアルで迫力があった。

残念なのは、中途半端にたけし映画の雰囲気や間、キャラクターを真似てしまっていること。
監督は別人なので、いかに真似ようと別物になってしまう。だからこそ監督には、自分らしく個性的な演出をしていただきたかった。

また、やはり前作のファンとしてはこの結末は、見たかったような、見たくなかったような、何とも言えない悶々とした気持ちにさせられた。
言っても仕方ないことなのだけど、やはり前作のラストは映画史に残る素晴らしさだったから、僕の中の「kids return」は、あそこで終わっている。
けれど、あの二人は相変わらず、また何処かでフラフラとチャリンコに乗っているんだと思いたい。
ユンファ

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