うっさん

ペインレスのうっさんのネタバレレビュー・内容・結末

ペインレス(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

YouTubeのおすすめ映画に上がっていたので視聴。
過去と現在を行き来しながら進む。淡々と進むから退屈と感じる人もいるかも?

医師のデイヴィッドは身重の妻を乗せた車で事故を起こす。妻は亡くなるが子どもは無事。ただ自身が白血病であることを知る。骨髄移植が必要となり実家へ行くが、まさかの自分が養子だったことを知る。命を繋ぐため実の両親を探すがー。
過去では無痛症の子どもがたくさん発生し、治療法もなく自他を傷付けるため隔離される。ただ隔離するだけでなにもしない。そこで看護師がドイツから有名な医師を呼び寄せる。リハビリを開始していくが、進展のないまま戦争が始まり、結局突破口は見つからず子ども達は犠牲になっていく。
この展開からどの人がデイヴィッドの親なのか推理しまくる。特に注目されて生き残ったベルカノが怪しいと思うが、母親は?色々考えてると時代ならではの残酷な方向へ。
捕虜の女性が連れてこられ、ベルカノと交流の末子どもが生まれる。養父は自由を約束する代わりに子どもを奪うも、結局2人を閉じ込める。いやー最悪。
実母の気持ちとかベルカノとの関係について全く語られないし、この辺はさっさと流されるからもったいない。もうちょっと描いてもよかったのではと思う。
結局養父母はこの恐ろしい過去に耐えきれず自ら死に、執念で実親を探しだしたデイヴィッドにも最悪なラストが。その後は想像にお任せスタイル。とにかく気持ちのいいラストではない。子どもどうするねん・・
ベルカノ、実母、デイヴィッドは被害者。養父は戦争の被害者であり加害者、養母は被害者ってとこか。戦争は人を狂わせる。時代もあるけど、とにかく重たいテーマな映画でした。
でも面白かった!
うっさん

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