うっさん

乙女の祈りのうっさんのネタバレレビュー・内容・結末

乙女の祈り(1994年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ケイト・ウィンスレットの映画デビュー作で「小さな悪の華」のリメイク版とのことで視聴。
ストーリーは似てるが内容は大分違う。
感性が似ている2人の14歳の少女が出会い心を通わせていく。それは友情を越えいつしか愛情に。引き離そうとする大人。一緒にいるために下した決断が母親を殺めることだった。

想像力と妄想力がかなり強い2人の独特な世界観。あの不思議な光景を2人同時に、しかも同じものを見ているのだとしたら相当な繋がりだと思う。
大人に反発するのは年頃と言われるとそんな気もするけど、親の圧力は強かったなと思う。時代もあるかもだけど。理解しようとせず、否定し怒る。あれではより自分の世界に籠るだけだと思った。親にだって考えや、もちろん心配があってのことなんだろうけど、誰か1人でも歩み寄ろうとしていたら違ったのかも知れない。
でもなぜポーリーンの母親だけだったのか。ジュリエットの母親は不倫してジュリエットと父親を裏切ったのに。しかも両親ともにジュリエットと一緒に暮らさないという決断をしたのに。
ポーリーンの方がより母親と対立していたから、全てがポーリーンの母親に向けられてしまったんだろうか。
まぁ母親を殺めたからといって一緒にいられるわけではない。ポーリーンは日記に全て書いてしまっていたし、この辺はやはり子どもだな。
そして驚くべきは実話だったということ。二度と会えなかったという2人。しかもジュリエットは有名な作家になっていたというからまた驚き。しっかりあの頃は間違っていたと言っているし、若気の至りと言えば簡単だけど、10代は感性の育つ難しい年頃なんだろう。自分はどうだったろうか。
うっさん

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