夜の闇に紛れ密かに暮らす、何世紀も生きながらえている吸血鬼。ジム.ジャームッシュが描く不老不死の世界は、類例を見ない生き方をしていた。
現代の、廃墟が目立つ寂れた街デトロイトにアダム、そして異国情緒あふれるタンジールにイヴがいる。地球の表と裏で暮らしている夫婦ですが、イヴは心配で彼に会いに行く。
アダムの部屋のビンテージのギター、年代物の機材が見事。ベッドで抱き合って眠るふたりの美しさには溜息がでます。
そして仲睦まじく過ごす彼らのもとに、イヴの妹が転がり込んできて、平穏な日々がかき乱されていく。。
タンジールの夜の路地や、外灯の光が夜の街をぼんやりと照らすデトロイト。最高に夜が美しい。
吸血鬼にしか見えない美しすぎるティルダ.スウィントンと、楽器に没頭するトム.ヒドルストンが魅力的。迷惑な妹ミア.ワシコウスカもキュートでした。
映像美、ウィットに富んだ会話、音楽センスも抜群で、ほんとジム.ジャームッシュはかっこいい映画を作る。
