OneEyedJOKER

スーサイド・ショップのOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)
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本作品、超ダークサイド家族が人様の死にざまを歌って踊って紡ぎ出す猛毒ミュージカルとなっている。

物凄く残酷なストーリーなのに絵は華やかで、さほど重く感じないのフランス人の気質が描いたからかもしれない。

ダークサイドな家族と言っても【アダムスファミリー】とは違い もっと重い。
どこまでも続く苦痛と絶望から逃れるため街の人々は競うように尊い命をポイ捨てる。
そんな帰り道を失った人々に救いの手を差し伸べていたのが、トゥヴァシュ一家が経営する『自殺用品専門店』だった。

因みに、この家族の名前が本当の自殺有名人の名というのが制作側のこだわりを感じさせる。

実は彼らも自殺を夢みているのだが
実はこの仕事は何代も続く由緒ある家業で「我々が自殺したら一体どうなる? 誰が人様に自殺を提供できるというのか?」と暴走したプライドと経営理念が呪縛となっていたのだ。

自殺用品専門店という暗い設定にも関わらず、生きる素晴らしさを描いている本作。

生きることの楽しさ、大切さに涙腺がゆるくなったりもする。

しかし、暗さの方に引っ張られると、気分が少しLOWになるかもしれない作品なので
注意を!
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