にゃんこむ

LIFE!のにゃんこむのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
3.8
『イエスマン』を見たときのような爽快感がある作品でした。
冴えない男性が一念発起して行動する作品ってやっぱり面白い。

○フォトグラフ雑誌のネガフィルム管理者として働くウォルターは冴えない男だった。同僚のシェリルに好意を寄せるも、直接アプローチすることは出来ず、彼女が登録しているというパートナーマッチングサイトに自身も登録するが、特にプロフィールに書くことも無く……。そんな彼はさらに困った癖を持っており、日常生活の合間、度々妄想に耽り意識がどこかへ行ってしまうのだ。妄想の世界では彼は思うままヒーローになれる。しかし現実ではやはりパッとしない日々が続いていた。
ある日、彼が担当する雑誌の廃刊が知らされ……

ウォルターは妄想癖……と呼ぶにはいささか行き過ぎていて、意識が別のところへ飛んで行っちゃってるんじゃないの?というくらい重度な妄想屋さんなのですが、中盤で、ははぁこれは妄想だろうという場面が実は……というミスリードのさせ方が面白いと思いました。
ウォルターは雑誌に使うためのネガを捜し求めあちこち飛び回るのですが、行く先々でのロケーションも素晴らしくロードムービー的な要素もあり楽しめました。冴えない中年男性が、スケボーに乗ったとたん本領発揮したり、行く先々でネガのヒントを掴んだり、現実味は無い内容なのですが、創作だからこそトントン拍子でコトが進むところが良いですよね。

軽いノリの作品は吹替えで見る事が多いのですが、途中で嫌になるくらい主人公のウォルターを吹替えした芸人の岡村さんの演技が酷かった……。
TIMEはひどいなーと思いつつ最後まで見れましたが、こちらは途中から字幕に切替。劇場で吹替えを見に行った人は返金要求しても良いんじゃない?と思うくらいでした……。DVDなら吹替えも字幕も選べますが、劇場だとそういうわけにはいきませんしね……。
岡村さんは一度は断ったようなのですが、製作側の話題性ゲットだぜ!な浅はかさと、事務所の方針など、本人では断りきれない何かあったんじゃないかな~なんて邪推してしまいますが……。
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