あいつ

愛の新世界のあいつのレビュー・感想・評価

愛の新世界(1994年製作の映画)
4.2
高橋監督は初鑑賞です、とても素敵な作品で感激!私の大好きな漫画家、岡崎京子さんの作品を思い起こす映画だった(蜷川監督のヘルタースケルターより個人的には一億倍本作をオススメです)。

主人公レイは昼間は劇団員、夜は女王様。レイの周りには個性的な輩(玉の輿を夢見る&男を見る目がないホテヘル嬢のアユミや劇団員たちや夜のお客だったり)が沢山いるよな青春な話。

レイは性に奔放で劇団の男性員殆どと体の関係があるし(みんな承知)、性病になるし、お金のない劇団の公演資金を稼いだりな凄い奴…レイの女を謳歌した姿は潔くて清々しかったです。

仕事が終わって仲間とそのまま呑みに行って、目的も行く先も決めず夜中歩いたり走り明かすのは若さ故ですよね〜、あるある。他には友達と呑んで朝方起きてるメンバーだけで夜のテンションそのままに“これから海、行こう!”…な青春描写、この高揚感たまらない!

劇中、時々アラーキーの写真が挿入される実験的な編集でした、この人の写真は女の人が汚く感じられて苦手だけど、本作に使われていたものは鈴木砂羽が綺麗な、魅力的に写ったモノで良かった。

最後あたり使われる“お祭り”って言葉は8 2/1を思い出したけど意識してるのかな?


作品が素敵でまとまりなく書き綴ってしまった 笑。