にしや

ラストエンペラーのにしやのネタバレレビュー・内容・結末

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

小学生の時、友達の家に遊びに行こうとしたら父親が「今日はみんなでこの映画見るから家にいなさい」と言われて見た映画。
と、言っても序盤の西太后が死ぬシーンがめっちゃ怖くてその時点で自室に引っ込んだので今回がほぼ初見。

愛新覚羅溥儀の誕生から死までを追った映画で見応えあった。めっちゃ長いけどあまりダレずに見れてよかった。
色彩が鮮やか、画がどれも綺麗でよかったー。音楽も中々よかった。メインテーマがすごくいい。

最初(中国の話なのにキャラが英語喋ってるやないかい!)となってしばらく集中できなかった…w でも宦官役のおじさんたちがちゃんと高い声で喋ってて拘りを感じた。

今見ると西太后が死ぬシーンは全然怖くなかった。子供の頃は死んだ西太后の口に玉を入れるシーンが妙に不気味で怖かったもんだけど…。
(中国では玉=魂で、高貴な人が死ぬと死者の再生を願って翡翠玉を口に入れる習慣があったそう。)

成人後の愛新覚羅溥儀役の人がめちゃくちゃ二枚目で終始かっこいいなあ…って惚れ惚れしながら見た。
死ぬまで同じ人がやってるのでさすがにちょっと絵的に無理がないか…?と思ったけど、動きがきちんと老人だったのでそれほど違和感もなく。
紫禁城に戻ってくるラストシーンがすごくいい。観光ガイドの台詞でバチッと〆てエンディングをドーン!と流す終わり方がよかった。紫禁城行ってみたいなーってなった。

皇后&第二皇后と寝所でイチャイチャするシーンは見せ方が工夫されててなんとなく品があるし、がっつり裸体出すよりもそこはかとなくエロいのがいいなーと思った。濡れ場の見せ方が工夫されてる作品は結構好きだと最近気づいた。(長々入ると下品で退屈に思うので…)

紫禁城の迫力がすごいけど、時代的に現地ロケはできないだろうしセットなのかな…?と思ったら異例の現地ロケだったそう。1987年にそんなことできてたのすごいな…。

満州国建国パーティの舞踏会で流れてる曲がシュトラウスの「皇帝円舞曲」でニヤニヤした。しかもカラヤンの演奏音源だったそうで、カラヤン好きなので後で余計ニヤニヤした。
「皇帝円舞曲」は実際に舞踏会で流れるワルツ曲だけど、あのシーンで流してたのは「皇帝」の曲だからって意味合いもあるのかな?

中国史弱すぎて後半の流れはよくわからなかったので(文革周りの流れがよくわかってない)、中国史ちゃんと勉強しよ…と思った。
映画は結構脚色されてるそうなので、そこも踏まえて。
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