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ラストエンペラーのセレクトのネタバレレビュー・内容・結末

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

時代に翻弄された最後の皇帝。

溥儀といえば高校の日本史で習ったこと記憶はあるが、こんなにも壮絶な人生を歩んでいるとは知らなかった。満州事変や二十一ヶ条の要求など、近現代史の事柄は覚えていたが、近現代史の流れをより深く理解すれば、この映画はより楽しめるだろうと思う。

子供時代の無邪気な溥儀が可愛かった。そして、最後の溥儀の溥儀が守衛の子供に見せる屈託のない優しい笑顔は印象的だった。時代が少しでも、変わっていたら、全く違う人生を歩むことになっただろうに。最後は釈放されて、穏やかに暮らして良かった。

何より、音楽が素晴らしい。「世界のサカモト」の名をを轟かせた。中国独自の耳に残る特徴的な音楽。そして、紫禁城をバックに荘厳な音楽が当時の中国の隆盛を物語っている。

ウィキペディアによると、関東大震災の慈善活動を行ったり、満州国の皇帝時代にジョンストンと再会できたりと、映画では描かれていない人生も沢山あることを知った。
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