セガール幹事長代理

ウルフ・オブ・ウォールストリートのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

2.5
テレワークが普通の業務体系になった今日、電話の相手が仕事中に酒を飲んでいるか否かが、ほぼ百発百中で当てられる能力を身に付けてしまった。
声の上ずり方や、(手元にあるであろうおつまみの)ビニール摩擦音、Meetに対する過剰な嫌悪感等、判断材料は豊富だ。

本作は仕事中に酒とヤクが許される会社で成り上がった男の物語だ。
とはいっても成り上がりまでのプロセスが短く、映画のほとんどが貧乏人が手に入れた大金で暴走する画で埋め尽くされている。
大金の使い道は売春・薬物・不動産と、ステレオタイプなもので観ていて早々に飽きる。
私は酒も女も好きな貧乏な凡人だが、その凡人が想像する金の使い道と、デカプリのそれが酷似してて、スケールのショボさが否めない。
そういう意味で、なんやかんや訳の分からない宇宙旅行を決行した前澤の発想力、行動力は凄いものがあると、改めて感じた。

デカプリが嫁に「あんたヤクばっかやってヤバイわよ」的な説教されるのは一番のズッコケシーンで、いやお前も粉まみれで散々一緒に楽しんでただろと、開いた口が塞がらなかった。

外ではオラついてるのに女にいぢめられるのが好きな男性におすすめ。