きしん

マラヴィータのきしんのレビュー・感想・評価

マラヴィータ(2013年製作の映画)
3.9
ボマー捕まえた。

結構面白かった。
なかなか過激でコメディとしても面白い。
ブラックジョークじゃないけどみんなブッ飛んでて笑えるバイオレンスだった。

「サディスティックな衝動はやられて当然の奴をぶちのめす時に出る。」
スカッとするけど、そこまでガチャガチャせず淡々としているバランスが良い。

居場所のバレ方もちょっと凝ってるよね。
あり得ないけどあり得なくはない、超絶奇跡っていう。

設定も紳士的ドS父、ボマー母、武闘派姉、頭脳派弟、となかなか個性的。
(結果、弟も結構な武闘派だったけど。情報とコネクション、世渡り上手の秘訣のひとつだね。)

他にもFBIのコンビも良いキャラしてた。内助の功。
取り乱したり追い詰められたときのボママーの演技がよかった。
ちょっとスイッチ入る感じとかもね。

デニーロは相変わらず渋いし、あの髭は憧れるなぁ。
映画行くときのオールバックもきまってたね。

姉弟の関係とかも感じも良かったかな。
まあ同じ穴の狢だから仲良しなのかもしれないが。
(素行的に数少ない理解者ではありそう。)

マラヴィータ、本作に出てくる犬の名前だけど、イタリア語で裏社会とか地下組織みたいな意味らしい。
個人的には良いタイトルだなと思った。
意味もそうだけど犬の名前っていうのもね、家族(特に父親)の表も裏も全て見てきてるわけだし。

英題ではザ・ファミリーになってるけど、このファミリーはマフィア的な意味のファミリーなのかな。
それとも単に家族の話だから意訳したのか、両方か。

邦題はそのままだったけどこれは正解かな。
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