映画大好きそーやさん

武器人間の映画大好きそーやさんのレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
3.4
「武器人間」のビジュアル大喜利。
『チェンソーマン』の影響で随分前に鑑賞した作品ですが、今さらながらレビューを書いてみます。
本作はとにかく画面が見づらく、映画的に優れている部分が少ないです。
ですが、クリーチャー造形、即ち「武器人間」の造形が素晴らしく、それが1番の見どころと言えます。
売りとなる「武器人間」の消費の仕方が勿体ないなと思う部分もあり、いっそのこと漫画的な演出、誇張表現を用いて、大々的にそれぞれの「武器人間」を登場させていった方が良いように感じました。
また、脳に関して、ショッキングかつバカげた描写がありますが、そこは寧ろケレン味を覚えて気持ち悪いと思いながらも手を叩いて観ていました。
表現的にグロテスクな部分も多々あるため、そういったものが苦手な方にはオススメしません。(私も特段苦手な訳ではありませんが、もう1度観る気は起きない作品ではあります。そのくらいのレベルのグロさです)
総じて、カルト的な人気が出るのも頷ける、秀逸な「武器人間」造形を楽しめる怪作でした!
※褒められない点として、POVで撮影された画面のことを取り上げました。ですが、そういった画面の見にくさは意図したものでもあり、それが演出としてリアリティを増幅させる効果もあったため、絶対的に悪手だとは言いません。それを踏まえても……という意味で書いた一文ですので悪しからず!