このレビューはネタバレを含みます
2013年、アカデミー賞 脚本賞を受賞。その他ノミネートも多数の本作。
一言で言うと「不思議な映画」基本、おっさんと人工知能の会話でストーリーが進んでいきます。見た目はおっさんの一人喋りなんです‥。でも、映像美が素敵でおっさんの一人喋りが汚く見えないんです!!
空間の切り取り方、色合い、構図全て素敵!
単調になりがちな映像だからこそ、ここには並々ならぬ力を注いだのでしょう。
ストーリーは普通の恋愛模様を割りかしリアルに描きます。二人が知り合い、互いを気遣い、やがて恋に落ち、肉体関係を結び、共存したり嫉妬したりを繰り返します。何か不思議‥。相手は人工知能でリアルな存在ではないのですが、このプロセスは妙に現実感があります。途中テレホンセックス的なシーンが出てきますがここは何か笑ってしまいました‥。
ちょっと変わったSFですがしっかりSFの要素も残しつつ、大人と大人になりきれない男の恋愛模様を描いた秀作