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her/世界でひとつの彼女のgurikomonakaのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.4
いままでの映画のおもしろかったという基準を変えざるを得なかった作品だった。これを見た後の夜は悶々と物思いにふけってしまった。

気持ち悪い。見る人によっては僕が思う以上にとても気持ち悪い映画だと感じるだろう。それ故に心が動かされるし心がざわつく。それでいて美しいし、愛を感じる。

正直この映画を見ただけではこの映画の良さを噛み締めきれない気がする。他の人にこの映画を見せて、これは本物の愛なのか。愛だとしてもこれは人間の進化なのか、退化なのかを真剣に話し合ってこそこの映画の本来の消費の仕方な気がする。(特にヲタクな人とそうでない人両方にみせてみたい。おそらくお互いにわかりあえずに議論が終了するであろうがw)

SF的に見るとアニメの「イヴの時間」にとても近いテーマの作品だった。この映画は公開館数が少ないので、見られなくて悔やんでいる方はこちらを見てみても面白いかもしれない。

内容は上述の通りだが、音楽も良い。僕の好きなアーケード・ファイアのメンバーが作曲しているからというのもあるが、非常にSF的な話なのに全編でピアノ曲がとても多いところにとても暖かさが感じられる。最高です。
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