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her/世界でひとつの彼女のmintrieのネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

二度目を5年ぶりにNetflixで鑑賞。映画館で観た時は、スパイクジョーンズが彩る美しい近未来に満足感を得て、終わった。二度目はびっくりするほど、セオドアとサマンサ2名?に共感。エピソードひとつひとつに微笑み、涙した。これは正に、今起き得ている人間同士の愛やコミュニケーションを表現しているのでは?ネットで進行形で繋がっても、人間同士では気持ちは繋がれない場合が多い。結果的に人間を繋ぎ人間を充足させるのは、実体を持たないOS1とは皮肉だ。そんな哀しみや矛盾や切なさも、ラブストーリーに昇華させる脚本に改めて感嘆。セオドアの、ラスト近くの人間的成長は、サマンサに出会い、繋がれたから。甘くハスキーなサマンサの別れの囁きは最後まで暖かかった。
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