ホラー映画の音響効果を担当することになった録音技師が、仕事を進めるうちに精神を病んでいくという心弾むストーリー。
舞台はおそらく70年代。劇中登場する架空のホラー映画は、おそらく『サスペリア』あたりをモデルにしているんだろう。
刺殺シーンはキャベツをナイフで刺し、墜落死だとスイカを叩き落として音を表現。スタジオがまるで青物市場。野菜に囲まれ、徐々に狂っていく主人公(虚ろ目のトビー・ジョーンズ)が最高。
どんどん観念的になる展開。
山場もなければオチらしいオチもない。
たいして面白くはないが、好きなタイプの映画。