fujisan

ロスト・ボディのfujisanのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)
3.8
どんでん返しのサスペンス。安定のオリオル・パウロ監督品質でした。

この作品もやはり浮気がらみ。

凄腕女性社長の夫(アレックス)は若い浮気相手を作り、妻を完全犯罪的に殺害するが、妻(マイカ)の遺体は遺体安置所から消える。

夫は任意の事情調査として取り調べを受けるが、その間にも遺体安置所では次々に不思議なことが起き、夫は殺したはずの妻がまだ生きているとしか思えなくなり、追い詰められる・・という話。

オリオル・パウロ監督といえばどんでん返しのサスペンスですが、この作品でも遺憾なく発揮されていました。

ただ、謎解きとしては、「インビジブル・ゲスト」の方が深かったかも。というのも、序盤、ある方の登場シーンでのやりとりに不自然さあり、引っかかってしまったため。

終盤、その引っ掛かりを超えてくるような展開があり、驚きの真実があるのですが、なるほど感は少なめでした。

あと、妻のマイカの度を越した夫へのイタズラが気になって、殺された妻へあまり感情移入できなかったこともあります。

とはいえ、質の高いおすすめのサスペンス映画でした。



これでオリオル・パウロ監督作品を巡る旅は一段落。

個人的なランキングは以下の通りです。

インビジブル・ゲスト … 4.0
神が描くは曲線で … 3.9
ロスト・ボディ…3.8
嵐の中で … 3.7

次の作品は未定のようですが、FilmarksにFan!して待ちたいと思います。
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