いはん

インターンシップのいはんのレビュー・感想・評価

インターンシップ(2013年製作の映画)
3.9
少し変わったアメリカンドリーム。
彼らが最後成功するかどうか置いておいて、その過程が私はなかなか好きでした。

私たちは、ある一定の環境に長くいると同じような価値観を持つようになる。それは悪いことではないが、たまには自分の快適空間から出てみることも必要だったりする。オジサンインターン二人は、googleという先進、自信、達成感に満ち溢れた夢の空間で自らを少し見失った人たちを”目覚めさせる”役割をしていた気がする。
多様性を受け入れることで更なる進化。そうはいうものの、この場合結局はある一定のスキルをもった上での多様性に限られる。でも、本当の進化は企業が必要最低限と考えるスキルを持たない人たちが代わりに身につけた能力によってもたらされたりもする(進化に規則がないように、企業にもたらされる進化だって予測不可能だけどね)。その予測不可能な進化のために、企業はどこまで許容できるのだろうか。この映画を観てそんなばかなと思う人も多いかもしれないが私はGoogleだからこの話にある程度の現実味を感じたかな。だって彼らには進化のために投資できる資本があるんだから。

人間も生物でありやはりtrade-offが働いている。完璧な人間などいないということを改めて認識させてくれた映画であった。
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