かすとり体力

インターンシップのかすとり体力のレビュー・感想・評価

インターンシップ(2013年製作の映画)
3.9
「映画ってこういうので良いんだよ」系の超優良案件。めっちゃ良い。

やっぱ押さえるところを押さえたヒューマン・コメディーって、ほんと映画体験としての満足度が高い。

まずあらすじを見てほしい。
「デジタル化の波で勤務先が倒産し、失業したセールスマンの2人。路頭に迷った彼らは、Googleによるインターンシップ募集を知る。最新の知識に乏しい彼らは辛うじて面接を突破するものの、周りは天才学生で溢れていた。それでも彼らは、入社を目指して難題に挑む」

はい面白い〜!
あらすじとジャンルで面白いの確定のやつ〜!
(なお、このあらすじもGoogleの要約からとってきているという)

結果して、このあらすじから期待されるものをきちっとやり遂げてくれて、結果高品質というある意味優等生的な作品。

ということで皆さん観たら良いと思うんだけど、数点だけ。

まず本作、主人公とチームメンバーの成長が丁寧に描かれていてヒューマンドラマの作劇としても良いが、コメディー作品としても非常に良く出来ている。(めっちゃ普通に笑える)

主人公のヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンの手練れコンビは安定の面白さである上に、チームメイトのほうも、いわゆるGoogleのインターンシップを目指すタイプの若者が、おっさんサラリーマンとコミュニケーションギャップを生じさせたり、はたまたときには感化されたりと、基本的に「ジェネレーションギャップ、カルチャーギャップ」をベースにした安定した面白さ。

あとは私自身いちサラリーマンとして、この映画で描かれたような「これからの新しい時代においても人と人との心を通じたコミュニケーションって大切だよね」っていう言説が今後本当に成立するのかには強く関心がある。

どうか本作で描かれたようになってほしいな、とは思う。
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