ふみぃぃeeeee

何食わぬ顔のふみぃぃeeeeeのレビュー・感想・評価

何食わぬ顔(2003年製作の映画)
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濱口竜介監督の才能の片鱗が存分に堪能できる作品。粗めの画質や音声のアテレコ等からは学生時代の自主制作らしさは感じられた。
『親密さ』で映画内舞台をやり、今作では映画内映画。濱口監督らしい入れ子構造の映画となっており、物語の中で亡くなった先輩の映画作りを受け継ぐ学生監督を本人が演じていたりもする。とにかく、映画への情熱が凄いなと。
走る電車内で辞書の言葉達をひたすら読み上げる場面や後々繋がってくるサッカーのシーンが印象に残る。(濱口監督がサッカー上手いのも)
劇中の映画の題名も『何食わぬ顔』だし、濱口監督が学生監督を演じて撮っているわけで(しかも別の人が途中まで作っていた映画を引き継いで)、虚構と現実の差が観ていて、ハッキリしなかったことも面白い。
ラストシーンの素晴らしさは『親密さ』にも匹敵するような気がしてならない。

[2022年 55本目]
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