大越

インターステラーの大越のレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0
あー、現在作れる物語の1つの究極形では?

うわー、ノーランってこんな凄い作家だったんだ

好きとか嫌いとかの次元を文字通り超越している

10年前にこれ作ってんのか〜〜〜
人類の進化すげえ〜〜〜

・物語の強度が高すぎる。なぜなら宇宙の原理をトリックにしてるから。
・されど音響映画として新たな地平
・宇宙映画の文法も最大限駆使かつアップデート
・世界最強の映画では?


・この世界の数少ない真理の一つ:「シュレディンガーの猫」
・観測したら定まる
・つまり観測者がいることで世界は定義づけられる
・定義づけは固定化ではなくむしろ逆で、固定されてないものを浮かび上がらす
・そのサイクルは永遠に続く
・世界の外は常に闇に覆われている
・外の闇を照らし終えることはない
・なぜなら宇宙のただ一つの原理は膨張だから
・外側は常に暗く、まさにタブーである。
・しかし、宇宙は観測者を加速度的に作り続ける。膨張するために。
・最もラディカルな観測者とはタブーに挑む者、すなわちパイオニアである。つまり探検家だ。

(・さらに付け加えて説明すると、愛をも観測可能にすることでさらに宇宙は膨張できるわけ。
・なので愛は次元を越えるのはなんら不可能ではないし、なんなら必ずこれから起こり得る)

っていう宇宙が原理的に持つ観測者の必要性を、映画の観客っていうとこに落とし込む、映画史上最大落差のメタ構造を持ち込み、かつ観客を探検家としてエンパワーメントするので、これはまさに確実に世界最強の物語であり、映画なのです。
大越

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