おきょん

インターステラーのおきょんのネタバレレビュー・内容・結末

インターステラー(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

こちらには『インターステラー』の他に、何気にさらっとテリー・ギリアム監督作『ゼロの未来』、飯田譲治作『NIGHT HEAD』のネタバレも含まれます。あとかなり精神世界(スピリチュアル)寄りなので苦手な方は引き返してください。よろしくお願いします。
※因みに私はスピに傾倒してないです。スピに傾倒していった友人に付き合いきれなくなって離れた経験があります。ヤバいスピに巻き込まれない為に情報を得たりはしてますが、否定はしないです。あと勧誘も無用です。


前情報で宇宙への移住を考えられたかなり科学的に現実的な内容という解説をそこそこ見掛けましたが、終盤に『高次元』の話が出てきて精神世界的な宇宙(スピリチュアル)でビックリしました。タイムスリップSFファンタジーではないです。『科学的な宇宙』と『精神世界の宇宙』が描かれた作品。



出発は『科学的な宇宙』で終盤は『精神世界の宇宙』。
日本にいるとあまり『精神世界の宇宙』というのは一般的じゃないというか、どちらかというとそういうのを語るのはスピリチュアルやオカルトに傾倒している人が馴染んでる気がする。
(過去に宇宙と脳内の類似性が科学的に判明したと科学と精神世界の宇宙が混ざったニュースもありましたが)

テリー・ギリアムの『ゼロの未来』も科学的に進歩した近未来と精神世界の宇宙の話。
海外では宇宙には『科学の世界』と『精神世界』があるという感覚が定着しているからこういう作品が一般的に受け入れ易いんじゃないかと思う。
日本にも『NIGHT HEAD』という目覚めて別次元へ行く(人が消える)という作品があるけど、こちらは難解な所に魅力を感じてる人が多い印象。


冒頭は近未来という設定ながらも新しく作られた世界観じゃなく、今と変わらないアメリカのトウモロコシ農場だからとても身近に感じる。でも起こっている砂嵐だったり、病気で農作物が育たないのは今すぐにでも起こりうる現実的な事。他の星や宇宙ステーションを作って移住するのもずーっと研究されてるからこれも現実に近くて科学の未来を感じる。

科学的宇宙と精神世界の宇宙の対比を感じるのは時間の流れの描き方。
科学的で言えば宇宙に出ると地球の時間の流れが遅くなる、
精神世界(高次元)では時間が流れるものという感覚がない。(能力や機械でタイムスリップをしていない)

『ゼロの未来』も『インターステラー』も科学的に証拠は掴めてないけど、その計算できないズレから宇宙には何かある事は解ったけど確証がないから情報も隠ぺいされていて、主人公がそれに挑む。高次元は今の3次元とは時間感覚や物理的な感覚が違う(無い)と言われていてイメージが掴めない世界だけど、よく映像化したな~と感心する。
ノーラン作品は時間軸が行ったり来たり複雑ながらもそこが魅力的に伝わるのは精神世界の宇宙の感覚がしっかりと定着してる人だからなのかな?そう考えると『テネット』や『インセプション』も。
おきょん

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