TKSD

インターステラーのTKSDのネタバレレビュー・内容・結末

インターステラー(2014年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

モールス信号で泣きそうになる日が来るとは思わなかった。

ときに撮り方、ときに作中世界で、時間と空間に特殊な切り口を与えるノーラン監督。凝りすぎて観客を置いてけぼりにすることもあるかと思いますが、本作は大成功だと思います。

それは多分、特殊な切り口の全てを、親子の愛情を描くための道具として徹底させたからだと思います。

五次元がどうとか特異点がどうとか小難しい話もありますが、その辺はわからなくてもいいと思います。

なんであれ、親は子どもに会いたい!子どもを助けたい!
追い込まれた老科学者に騙されて宇宙の果てまで離れてしまっても。
寂しさに狂った人間に殺されかけても。
子の成長をほとんど見られなかったとしても。
子が先に年老いてしまっても…。

星の探索が徒労に終わった時は「長々探索してこれは悲惨すぎるだろ」と思いましたが、徒労は伏線。そこからの逆転劇。
若干うまく行き過ぎてる感はありましたが、無条件にハッピーというわけではないし、散々苦労させられたし、親子の想いが大爆発してましたし、これでいいんだと思います。

伏線の張り方も回収の仕方もキレイに決まっています。
切なくも希望にあふれた親子ドラマ。


音楽担当のハンス・ジマーは相変わらずの職人ぶり。ノーランとの相性は最高🎻
TKSD

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